METHOD
理学療法をベースにしたトレーニング
base BODYの特徴
base BODYでは、理学療法技術を基盤にしたプログラムを提供しています。
「筋肉や関節へのアプローチ」「バランス機能の改善」「神経と筋肉の再教育(PNF)」「呼吸機能の向上」を重視し、人間本来のスムーズな筋肉の動きを取り戻すサポートをしています。
理学療法の視点とアプローチ

理学療法では、身体の問題を多角的に分析し、適切なアプローチを選択します。
- 神経系(脳・脊髄・末梢神経の働き)
- 筋肉の機能(筋力・柔軟性・協調性)
- 関節の可動性(関節の動きやすさ・硬さ)
- 皮膚や感覚(触覚・痛みの感覚)
- バランス機能(姿勢制御・安定性)
- 前庭機能(内耳の平衡感覚)
- 呼吸・循環機能(酸素供給・血流)
- 筋膜・結合組織(身体のつながり・滑らかさ)
- 運動療法=ストレッチや筋力トレーニングにより筋力・柔軟性を向上させる
- 徒手療法=関節や筋膜の可動性を高める
- 神経筋再教育(PNF)=神経と筋肉の協調性を改善する
- 前庭リハビリ=平衡感覚を鍛える
- 呼吸リハビリ=呼吸の質を向上させる
PNF(神経と筋肉の再教育)とは?
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PNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation)は、抵抗・ストレッチ・対角線の動きを活用し、神経と筋肉の連携を最適化するリハビリテーション技法です。もともと脳卒中やケガによる運動機能の低下を改善する目的で開発されましたが、現在では柔軟性の向上やスポーツパフォーマンスの強化にも活用されています。PNFの核心となるのが、「固有受容器(Proprioceptors)」の働きです。
固有受容器とは、関節や筋肉、腱に存在し、身体の位置や動きを感知するセンサーのことです。例えば、目を閉じていても自分の腕の位置がわかるのは、この固有受容器の働きによるものです。
PNFでは、この固有受容器を活性化させることで、筋肉の働きを促進し、適切な動作パターンを再学習させることを目的とします。この技術の本質は、単に筋力を鍛えることではなく、神経と筋肉の連携を再構築し、スムーズで効率的な動作を取り戻すことにあります。
- 神経と筋肉の協調を改善し、適切な動作を引き出す。
- 筋肉が正しい順番とタイミングで収縮できるようにする。
- 不要な筋緊張を抑え、自然で安定した動作を作り出す。
- ケガや麻痺の影響で崩れた動作パターンを再構築する。
このアプローチにより、動作のコントロールが向上し、痛みの軽減やパフォーマンス向上にもつながります。
呼吸機能へのアプローチ

毎日2万回行っている運動、それは「呼吸」
私たちは1日に約2万回、無意識に「呼吸」をしています。 しかし、ストレスや姿勢の乱れ、生活習慣の影響により、呼吸が浅くなったり、無意識に止まる時間が長くなったりしている人が多いのが現状です。
理学療法の分野では、「呼吸が正常にならない限り、その他の動作パターンは変わることはない」(Dr. Karel Lewit)と言われるほど、呼吸は姿勢や動作の質、運動機能全般に深く関わっています。
「肺」は自ら動けない
「呼吸」と聞くと、肺が自ら膨らんだりしぼんだりしているイメージがあるかもしれません。 しかし、実は肺そのものには動かす筋肉がありません。では、どうやって肺は動いているのでしょうか。
それは、体幹に付着している呼吸筋が肺を膨らませたり、しぼませたりすることで呼吸を行っているのです。本来呼吸の主役となるのは 「横隔膜」や「肋骨に付着している筋肉」 です。しかし、これらがうまく働かないと、首や肩、腰の筋肉を必要以上に使って酸素を取り込もうとします。
私たちの身体は、酸素がなければ生きていけません。 そのため、首や腰の筋肉に負担がかかったとしても、「呼吸の確保」を最優先するのです。この状態が続くと、筋肉の緊張や姿勢の崩れが慢性化し、痛みや不調につながります。これが間違った呼吸が引き起こす悪循環です。
まずは「正しく呼吸すること」から
1日に2万回も行う呼吸だからこそ、正しく機能させることが最優先。間違った呼吸を繰り返しているだけで、身体のバランスは崩れていきます。 呼吸を改善することで、姿勢や動作が整い、痛みの軽減や運動パフォーマンスの向上につながります。だからこそ、まずは呼吸から整えることが重要 なのです。
「動きを鍛えるトレーニング」
ファンクショナルトレーニング
日常生活やスポーツにおける「実際の動き」を反映したトレーニングであり、 関節の連動性を高め、自分の身体を適切にコントロールすることで、怪我の予防・回復、姿勢の安定、運動能力の向上といった効果が期待できます。
ファンクショナルトレーニングの特徴
ファンクショナルトレーニングでは、以下の要素を組み合わせ、動きの質を向上させることを目的としています。
- 全身の筋力
- 関節の連動性
- 安定性と可動性
- 三面運動(前後・左右・回旋)
- 重力に対する適応力
- 力の吸収と発揮のバランス
これにより、身体の使い方がスムーズになり、日常生活やスポーツにおける動作がより効率的になります。 また、身体の連動性が高まることで、痛みやコリ、ゆがみなどの不調を防ぎ、快適なコンディションを維持しやすくなります。
整体だけでは身体は整わない? 運動も必要?

肩こりや腰痛など、悪い姿勢を改善したいと考えたとき、多くの人がまず思い浮かべるのは「整体」ではないでしょうか。
base BODYでも整体を提供しており、実際に多くの方がこの方法で不調を改善しています。 ただ、整体は効果的な手法のひとつである反面、運動不足などで身体を支える力が弱っている場合、一時的に姿勢を整えても、すぐに元の悪い状態に戻ってしまうことがあります。だからこそ、根本的な改善と、良い状態の維持を目指すには、整体に加えて、運動(ファンクショナルトレーニング)を取り入れることが理想的です。
「整体を何度も受けているのに身体の状態がなかなか良くならない」そう感じる方は、筋肉の使い方や動きのクセに原因がある可能性が高いです。なお、痛みが強いときや動くのがつらいときは、まず整体で身体を整えることが大切です。そのうえで、良い状態を長く保ちたい方には、運動を組み合わせていくことをおすすめしています。
整体と運動を組み合わせるメリット
- 再発を防ぎやすい身体に
整体で全身のバランスを整えたあと、運動を取り入れることで、痛みやゆがみが再発しにくい身体づくりができます。 - 良い状態を保てる身体に
正しい筋肉の使い方や動きを身につけることで、良い状態を無理なく維持できるようになります。 - 整ったまま動ける身体に
整体と運動を組み合わせることで、身体は“整ったまま動ける状態”へと変わっていきます。